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当院の感染予防について
今日は院内感染を予防するための消毒や滅菌についてお話します。
歯科医院では、歯周病や虫歯の治療の他に外科的な処置や、インプラント埋入など感染のリスクが伴ってしまう治療もあります。
そうした中で、感染を予防するために当院で取り組んでいることをお伝えしていきます。
まず、院内での感染の流行の予防を目的とした滅菌などの取り組みは「感染管理」と言います。感染管理は大きくわけて、既知の感染症に対する「感染制御」と未知の感染症を予測して備える「感染予防」の2本立てで考える必要があります。特に感染予防については、2019年から流行した新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、WHO が世界中の医療機関に対して強く求めていることでもあります。歯科では、水を使った治療や超音波での歯石取りなどから空気中に飛沫が飛散して患者様への感染に繋がることが懸念されています。
そこで院内での感染を予防するための対策として当院で取り組んでいることについて本格的にお話していきます。
当院ではまずどのような場面で、どんな時に使用するかを把握し、再使用する「リユース」と消耗品である「ディスポーザブル(以下、ディスポ)」製品に分類します。
例えば、医師が使用するお口の中を見るミラーやピンセットなどは滅菌して再使用、患者様が使うコップやエプロンは使用毎に廃棄するディスポになります。
また、感染制御の観点から、患者様自身の治療時の感染を防ぐと同時に私たち作業者の感染も防ぐことを目的とした個人防護具を使用しています。例えば、マスクの着用や、患者様一人一人に対して付け替えていくグローブ、飛沫が発生しそうな処置時に着用するゴーグルなどがあります。
その他にも、感染しやすい環境を作らないために、取り組んでいることもあります。治療が終了し患者様が席を立たれた後も作業者が触った部分や、患者様自身がよく触れる部分を次亜塩素酸を含ませた布でしっかり清拭しています。
次に廃棄するものについてです。
特に感染が懸念されるであろう血液を伴う処置で使われたものは慎重に廃棄するようにしています。例えば抜歯で出た燃えるゴミは、普段出るゴミと同じゴミ箱には入れずに、ビニール袋に小分けにしておきます。その後、感染性産業廃棄物として回収してもらいます。これも感染しやすい環境を作らないためには必要な取り組みです。
