ブログ
blog
歯を残すための歯周病治療
みなさんこんにちは(・U・)
歯周病認定歯科衛生士の岩野です。
今日は歯周病についてのお話をします。
歯磨きをしていて出血がある、歯ぐきが赤く腫れている、硬いものが咬みづらい、歯がグラグラするといった症状はありませんか?
歯周病は、プラークが歯と歯ぐきの境目にたまることによって発症します。プラークとは、歯にベタベタとつく細菌のかたまりです。この中に潜む歯周病菌が出す毒素が、歯の周りの組織に炎症を起こします。炎症で歯を支える骨が失われると、ついに歯がグラグラになります。痛みを感じないことが多いです。
健康な歯ぐき
歯ぐきは引き締まっていて、淡いピンク色をしています。
ポケットは2〜3ミリあります。
歯肉炎
プラークがたまり、歯ぐきに炎症が起こります。軽い刺激で出血があったり、歯ぐきに赤みや腫れがでます。骨の吸収は認められません。正しい歯磨きで治すことができます。
軽度歯周病
ポケットは2〜3ミリですが、プラークがつくことで歯ぐきに炎症が起こり、赤く腫れます。軽い刺激で出血があります。この頃から骨の吸収がはじまります。骨の吸収は30%未満です。
中度歯周病
ポケットは4〜5ミリあります。歯ぐきの炎症は進行し、出血や膿が出てくる場合もあります。骨の吸収は30〜50%です。
重度歯周病
ポケットは6ミリ以上になります。歯を支えている骨はますます吸収され、歯のグラグラが著しくなります。骨の吸収は51%以上です。
今はむし歯よりも歯周病で歯を失う人が多くなりました。歯が健康でもそれを支える骨が溶けてしまって、残したくても残せないのが歯周病の怖いところとも言えるでしょう。歯を失う原因のおよそ半分は歯周病が原因と言われています。
歯周病を治すためには
毎日の適切な歯磨き
+
歯科医院での定期的なおそうじ
この2つがとても大切です。
新屋敷津田歯科医院では、まずはじめにPCR(プラークコントロールレコード)といって、どこにどれくらい汚れが残っているかを調べます。正しい歯磨きの仕方をお伝えしますので、一緒に歯磨き練習をしましょう。
PCRが20%以下になるぐらい歯磨きが上手になることで、歯ぐきの炎症が落ち着き、引き締まった歯ぐきになっていきます。
歯ぐきから上の見えている範囲の歯石取りをし、再評価として歯ぐきの検査を行います。
歯ぐきを良くすることは歯周病に関してだけではなく、むし歯の治療を適切に行うことにも繋がります。歯を削るときに歯ぐきの際まで触る場合もあるのですが、歯ぐきに炎症があると出血し綺麗で正しい治療ができなくなってしまいます。
新屋敷津田歯科医院では、矯正治療、審美治療、インプラント治療などで来院された患者様でも、まずは歯周病でないかの検査をします。歯周病はコントロールできる病気で、放置してしまうと、せっかく治療した歯が最終的に抜け落ちてしまうことがあります。
当院では、ご自身の歯を少しでも多く残せるよう、歯周病治療に力を入れています!
お気軽にご相談ください!
歯周病認定歯科衛生士 岩野治菜